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有効求人倍率

2021.4.1(木) 掲載
 仕事を探している1人に対し、何件の求人があるかを示す数字。求人倍率が1倍より高ければ、求職者よりも企業からの求人が多く、人手不足感が強まっていることがわかる。完全失業率と並んで日本の労働市場を示す代表的な指標だが、集計対象はハローワークを通じた求人・求職に限られ、民間転職サイトを通じて仕事を探す人の状況は反映されていない。
 ハローワークへの求人・求職の申し込みには通常2カ月間の有効期限があり、有効求人倍率は有効期間内の求人・求職者数から計算する。ある人がこの間に2つのハローワークに登録し、職探しをすると求職者が「2人」とカウントされてしまう。このため公表値が実態よりも低めになりやすい。