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日銀短観

2021.4.1(木) 掲載
 日銀が四半期ごとに実施している調査で、正式名称は全国企業短期経済観測調査。全国の企業に対して、景況感や事業計画、物価の見通しを聞き取っている。調査企業数は約1万社と多い。回収基準日から3週間程度での公表と速報性も高く、金融市場やエコノミストの関心が高い。日銀も景気の現状を判断し、金融政策を運営するうえで重視する。
 注目度が高いのが景況感を聞く業況判断指数(DI)だ。景況感を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を引いて算出する。「最近(調査回答時点)」だけでなく「先行き(3か月後)」の判断についても調べる。設備投資計画や金融機関の貸し出し態度、想定為替レートも含む幅広い項目を聞き取っている。