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特許権

2021.4.1(木) 掲載
 発明の保護および利用を図ることで発明を奨励し、産業の発達に寄与するのが権利の趣旨。権利を取得するには、発明が①産業上利用できる②新規性がある③最も早い出願である――などの要件を満たす必要がある。
 特許出願から1年半で発明内容は特許庁によって公開される。代償として、権利を取得した人や企業などは発明の利用者から特許料を得たり、発明を独占的に利用したりできる。他人の特許を無断で利用した製品を製造・販売すると権利侵害に問われ、刑事罰のほか差し止めや損害賠償請求の対象となる。権利存続期間は出願から20年。