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信用取引

2021.4.1(木) 掲載
 投資家が元手以上の株式取引ができる仕組みで、信用取引による買いなら資金を、信用取引による売りなら株券を証券会社から借りて売買する。資金を借りた場合は金利を、株券なら貸株料を支払うことになる。投資家にとっては現物株式に比べるとコスト高となる。返済期限が設定されていることが多く、比較的短期の売買で利用されることが多い。
 金利収入は証券会社にとっては株式や投資信託の売買に伴う手数料収入に次ぐ重要な収益源となっている。残高をより多く獲得するため、証券会社は信用取引の手数料でも値下げ競争を繰り広げてきた。もっとも、信用取引は想定した方向と逆に株価が動くと、現物株に比べて損失が大きく広がるため初心者層などには広がっていない。