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自己資本利益率(ROE)

2021.4.1(木) 掲載
 企業の収益性を表す指標。ROEは「Return On Equity」の頭文字を取った略語。企業が株主から預かったお金である資本をいかに効率的に使って利益をあげられているかを示し、ROEが高ければ「株主のためによく稼いでいる会社」と評価される。最終的なもうけである純利益を自己資本で割って算出する。
 世界的にはROEが10%を超えていれば、及第点と見なす投資家が多い。主要企業ベースでみて米国は18%弱、欧州は13%弱だが、日本企業は9%強にとどまる。事業投資に消極的でカネ余りになっていたり、同じ業界に多数の企業がひしめき、過当競争で利益率の低迷が続いたりしていることが影響している。