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デリバティブ(金融派生商品)

2021.4.1(木) 掲載
 高度な金融技術を使い、資金の数百倍もの取引が可能な金融商品。主要国の金融監督当局は2008年のリーマン・ショックに端を発した金融危機の火薬庫になったのがクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)をはじめとするデリバティブとみて、取引の透明性を高めるために規制を強化した。
 CDSは企業の倒産に備えた保険のような金融商品。CDSの買い手は売り手に「保険料」を支払うことで、対象の企業が倒産した際に貸付金や売掛金に相当する資金を受け取れる。このほかに、株式、債券、為替などの価格変動リスクを抑えるための先物取引やスワップ、オプションなどがある。