読み方
全部読もうとしない
新聞を読む時に『全部読む』は禁物。日経の朝刊は約25万字。新書2冊分の文字量。毎日忙しい皆さんにはこれだけの量に全て目を通す余裕はありませんよね。
2020年度の読者調査によると、日経読者の朝刊を読む時間は平均29分。20%の方は15分以下の時間しかかけていません。新聞を読むことを心の負担にしないため、「全部読もうとしない。がんばりすぎない。」これが読みこなしの第一歩です。
逆三角形のルールを
意識する
必要なところを必要なだけ読みこなすには、「逆三角形のルール」を意識しましょう。「逆三角形のルール」とは、新聞の記事構成を意味しています。
まず最初に「見出し」。次に続く記事の要旨をまとめた数行の文章、これを「リード」(前文)といいます。そして「本文」が続きます。
記事は起承転結ではなく、最初に結論・重要な情報があります。つまり、その記事が読者に本当に伝えなければいけない大事なことは、見出しとリードの中にすべて書かれています。新聞記事では結論がまっさきに書かれているのです。興味のある記事や、自分の仕事に深く関わりのある記事は最後まで読みましょう!
それ以外の記事は見出し→リードと読んでいって「ここまでで十分」と思った時点で、次の記事へどんどん移ってください。「途中まで読む記事」、「最後まで読む記事」を区別してみてください。
※ただし、1面左上特集記事のようないわゆる「囲み記事」を読む際には「逆三角形のルール」は適用できません。

記事を先読み、
次の展開を予想する
ここまできたら、もう一歩。「想像力を働かせて、記事の先読み」をしてみましょう。「記事の先読み」とはどういう意味でしょう?それは、毎日記事を読む際に、自分の中で経済ドラマを組み立てて、次の展開を予想していくことです。
日経は世の中で起きている事柄を「経済」というフィルターを通して提供しています。例えば、異常気象や天災といった自然災害でも、それが経済にどのような影響を与えるかを、メインに伝えるのです。
「風が吹けば桶屋が儲かる」的に、目に留まった記事がどのような展開をみせるか想像力を発揮してください。経済ドラマの主人公はあなた。自分の生活にどう関わってくるか?まで考えてみると、もっと日経を読みこなせるようになります。