みんなの日経読みこなし

読み方マスター山野の「今日からできる!」日経活用法Vol.1日経を取引先との「雑談」に活かすには?おすすめコラム3選

日経を仕事などにうまく活かすためのポイントを、「読み方マスター」こと日本経済新聞社の山野茂樹が紹介します。日経を読み始めた方が感じる疑問に答えます!

山野 茂樹
  • 日本経済新聞社 デジタル編成ユニット BtoCマーケティンググループ 上席担当部長
  • 1988年日本経済新聞社入社。2002年「日本経済新聞読み方講座」をスタート。以来20年以上に渡って「日経読み方マスター」として、企業のスキルアップ研修や大学の就職ガイダンス等で日本経済新聞・日経電子版の分かりやすい読み方・使い方をレクチャーしている。コロナ禍前は年間100回以上の対面講座をおこなっていた。2020年からはオンライン講座も実施。

今回の質問

  • 取引先との雑談に使えそうな、日経電子版のコラムを教えてください。

こんにちは、日経読み方マスター山野です。

「雑談力」を高めること。会話の相手が取引先であれ同僚であれ、仕事をうまく進めるためにとても大切ですよね。日本経済新聞には様々なビジネスシーンで取り上げられる、話題性の高いトピックが日々、豊富に掲載されています。

ただ雑談力を高めるためにはそのトピックを単に「知っている」だけでなく「それはなぜ?」「それってつまり?」といった「そもそも」を「腹落ちさせておく」ことが大切です。

「Nikkei Views」でタイムリーなトピックの
「背景」と「これから」を読む

そのためにまずおすすめしたいのは「Nikkei Views」です。日本経済新聞には特定の分野を専門的に、長期にわたって取材している編集委員という記者がいます。Nikkei Viewsでは国内外の経済から市場、企業活動、政治、社会問題に至るあらゆるジャンルの「旬のニュース」の「背景(なぜ?つまり?)」や「これから」を、担当分野の編集委員が多面的な切り口で分かりやすく解説しています。

取り上げているトピックは日経をはじめ、様々なメディアで続報を目にすることになるニュースばかりです。編集委員の解説で背景を腹に落としておくと、それら続報の「面白さ・分かりやすさ」が違ってきます。「解説記事の効果」を即、体験できるのがNikkei Viewsです。

短期的・長期的に企業の舵取りをする経営者の最大の関心は「これからどうなる?」にあると言えます。雑談の相手が経営層である場合、腹落ちした「背景」と「これから」がなおさら生きてくるでしょう。ぜひ日経電子版で「Nikkei Views」または「編集委員」をフォローして、まとめ読みしてみてください。

Nikkei Views

編集委員が日々のニュースに対応し、タイムリーな解説をいち早くお届けします。激動する国内外の経済、市場、企業活動から政治、社会問題に至るまで、独自の切り口で多面的な見方を提供します。

朝刊1面「春秋」で「新たな視点」を知る

雑談力を高めるため、次におすすめしたいのが朝刊1面のコラム「春秋」です。主に論説委員という立場の記者が書いています。お読みいただくと分かりますが、まずエッセイ・身辺雑記のような印象を受けると思います。筆者が訪れた場所や出会った人などの体験、また古代から現代に至る歴史上の逸話・エピソードなどから始まることも多いからです。

それ自体もちろん興味深いのですが「なんだろう、これはニュースでは無いのかな」と思わず、読み進めてみてください。コラムはいつしか最新のニュースとその背景について触れていき、そこで書き出しがトピックに別の角度から光を当てる「解説」だったことに気づきます。いま話題の出来事について「新たな視点」を得ることができる読み物、それが春秋です。

やさしい文体で書かれている、気軽に読めるコラムですのでぜひ毎日読んでみましょう。お取引先や社内での、ちょっとした雑談にきっと役立ちます。

春秋

話題の出来事について、「新たな視点」を得ることができるコラムです。

「ヒットのクスリ」は雑談ネタの宝庫

最後に紹介するのは「ヒットのクスリ」です。日経電子版の「ビジネス」セクションをクリックするとメニューの一つとして表示されます。

今は大型ヒット商品が出にくい時代と言われますが、そんな中でも消費者のハートにジャストミートするヒットは着実に生まれています。「ヒットのクスリ」はそんな商品・企画の斬新な着眼点、開発の苦労や成功ポイント、消費者の変化など「ヒットに至った背景」を鋭く分析・紹介しています。

ヒットには共通点がある、とも言われます。ヒットの理由を知ることは消費者の嗜好やトレンドの変化を知ることでもあります。自分のビジネスとは分野違いのヒットであっても、そのポイントはご自身の企画作りにもきっといかせるのではないでしょうか。「4つのP(Product=製品の特徴、Price=価格、Place=流通、Promotion=宣伝)」を意識しながら読めば、それは最新のマーケティングを学ぶことにもなるのです。

まあそんな堅苦しいことを言わずとも、読み物として楽しく読むことができる連載ですので、まずは気軽に読んでみましょう。タイトルを眺めるだけでも「読んでみたい!」と思いませんか。

あなたがそう思うということは、取引先や同僚の皆さんもきっと関心を持ってくれるに違いありません。「ヒットのクスリ」は雑談ネタの宝庫といえます。

ヒットのクスリ

大型ヒット商品が生まれにくい時代に勝つマーケティングとは何か。その発想や条件を探ります。

今回紹介した「Nikkei Views」「春秋」「ヒットのクスリ」はフォローボタンを押して「フォロー済み」にしておくと、Myニュース「トピック・コラム」で過去記事をまとめ読みができます。さらにMyニュースのアプリ通知設定をオンにすると、最新記事を逃さずチェックすることができます。ぜひフォローして、雑談にいかしてみてください。

おすすめ機能Myニュース

検索結果や話題のトピックをフォローする「Myニュース」を使えば、何度も検索しなくても最新のニュースを自動で収集できます。

イラスト/大崎メグミ

日経電子版
まずは無料で体験!

※適用条件あり
Club NIKKEIで見つけよう。
  • Club NIKKEI では各種ご招待、話題の書籍など抽選で当たるプレゼントや読者限定キャンペーンなど、お極な情報をご案内しています。
  • お得情報一覧へ