- 講師:
- 篠山 正幸(日本経済新聞社 編集委員)
- プロフィール:
- 1985年東北大卒、日本経済新聞社入社。主に運動部に在籍し、プロ野球を中心に取材歴35年。本紙朝刊にコラム「逆風順風」、電子版に「勝負はこれから」を連載。著書に「プロ野球 心にしみる80の名言」(ベースボール・マガジン社)「プロ野球 平成名勝負」(日本経済新聞社)。共著、監修本に「プロ野球よ」「そこまでやるか」(ともに日本経済新聞社)など。現職は編集委員
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強さの秘訣、ここにあり!野球から学ぶ組織力
強いチームから紐解く、「組織力」とは
今季のプロ野球は前年の最下位、ヤクルト、オリックスの「下克上」で盛り上がりました。両チームの改革のポイントはどこにあったのか、圧倒的な強さを誇っていた巨人、ソフトバンクが失速したのはなぜか。プロ野球取材30年・日本経済新聞社の篠山正幸編集委員が、強い組織のあり方、選手を乗せるマネジメント術について語ります。
※セミナー開催時(2021年11月17日)の情報です。
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動画一覧
- 講師紹介(1:08)
- 大谷翔平選手の二刀流の背景(6:53)
- 栗山監督の抜てきについて(3:35)
- 日本ハムの組織について(11:08)
- ヤクルトのチーム色(8:44)
- 外国人選手獲得について(4:36)
- GM制度(7:46)
- 質疑応答(16:22)
セミナーレポート
<常識への挑戦>
講演の冒頭、まずは今話題の大谷翔平選手について語り、2021年4月の会見で「どれだけチームに利益をもたらせるかを考えてプレーしている」と述べたことに、二刀流の実現という困難な道を歩む上で、常に大きなプレッシャーと戦っていたことが分かったと伝えました。そして同時に、日本ハム時代の例を挙げ、大谷選手の二刀流とチームの勝利の実現のためには、監督やコーチを含めたチームのフロントにも同様な発想と土壌があることが重要だと語りました。
さらに、監督とコーチでは全く職種・職責が異なり、監督は自分で決めることをしなくてはならないことが、組織論において非常に重要だと述べ、日本ハムの栗山元監督の斬新な決断の例をあげて説明しました。
日本ハムはコンサルティング会社と共同で選手の管理を徹底していると伝え、選手を4つのカテゴリ(主力、戦力、若手、在庫)に分けて管理していたといいます。こうした日本ハムの徹底した人事管理の仕方やドラフト指名には新しさがあり、常識を破ることが組織としては重要であると述べました。
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