むずかしいニュースこそ、「見て」学ぼう 全図解ニュース解説

その時気になる経済ニュースを、写真や図解を使いながらわかりやすく解説するコーナーです。

ニュースとニュースのつながりや、過去から現在への流れ、
そして今後への影響などを「立体的」に理解することができます。

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テーマGDPって何?……国内総生産の基礎知識

2012年2月、内閣府は11年10~12月期の国内総生産(GDP)の速報値を発表しました。円高やタイの洪水などの影響で輸出が低迷したため、実質で2四半期ぶりにマイナス成長に陥りました。GDPはその国の経済規模や景気動向を表す指標として重要視されています。今回はGDPとは何か、どのように算出されるのか、日本のGDPと経済成長率のこれまでの推移、国内景気やGDPの今後の見通しなどを解説します。

その国の経済規模を表す重要指標

その国の経済規模を表す重要指標

 国内総生産(GDP=Gross Domestic Product)とは、その国の中で一定期間にモノやサービスの生産・提供を通じて新たにどれだけの付加価値(モノやサービスの生産額から原材料などの中間生産物の額を差し引いたもの)が生み出されたのかを表す数値で、その国の経済規模を表す代表的なデータです。簡単に言えば、その国の人々が1年間に稼いだお金の総額です。
 例えば農家が飲料メーカーにリンゴを50円で売り、メーカーがそれをジュースに加工して小売店に150円で卸し、小売店がそれを消費者に200円で売ったとします。農家が生み出した付加価値は50円、飲料メーカーが生み出した付加価値は100円(卸売価格150円-原材料費50円)、小売店が生み出した付加価値は50円(小売価格200円-仕入価格150円)で、合計すると50円+100円+50円=200円です。国内の生産活動で生まれた付加価値をこのようにすべて積算していくことでGDPが算出できます。日本では内閣府の経済社会総合研究所が、総務省の家計調査や財務省の法人企業統計などさまざまな統計データをもとに算出・発表しています。
 確報値の発表は年1回ですが、短期的な景気の判断材料として1-3月、4-6月といった3カ月ごと(四半期ごと)に速報値を発表しています。GDPの計算方法は国連の定める国際基準(SNA)に準拠しているため、各国の経済規模を比較する指標としても用いられます。

2012年3月5日掲載