むずかしいニュースこそ、「見て」学ぼう 全図解ニュース解説

日経の記者が、その時気になる経済ニュースを、写真や図解を使いながらわかりやすく解説するコーナーです。

ニュースとニュースのつながりや、過去から現在への流れ、
そして今後への影響など、「立体的」に理解することができます。

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テーマ「景気の波」ってどういうこと?

 2008年秋の世界的な金融危機の影響で大打撃を受けた日本の景気ですが、2009年に入ると生産や輸出が持ち直しはじめ、内閣府は「景気が上向きに転じている」との見方を示しました。しかし一方で、産業界では「景気の二番底」に対する懸念も広がっています。今回は、景気の良し悪しはどのように判断されるのか、「山」「谷」といった言葉で表現される「景気の波(景気循環)」の基本的な考え方とその種類、内閣府が公表する「景気動向指数」などについて解説します。

好不況は「波」のように周期的に繰り返される

好不況は「波」のように周期的に繰り返される

 「景気」とは、経済活動の活発さの度合いを表す言葉です。一般に「景気が良い状態(好況)」とは、モノやサービスが売れて企業の業績が向上し、働く人々の給料も増えて、経済全体が活発に動いている状態を指し、「景気が悪い状態(不況)」とは、これらとは反対のことが起こり経済活動の活発さが失われた状態を指します。
 一般に景気は、「好況→後退→不況→回復」という4つの局面を繰り返します。これを「景気の波(景気循環)」といいます。上図に示したように、この循環のうち景気が拡大する局面の最高点(上昇から下降への転換点)を「山(もしくは天井)」、反対に景気が後退する局面の最低点(下降から上昇への転換点)を「谷(もしくは底)」といいます。景気循環では、谷から山を経て再び谷に戻るまでを一つのサイクルと考えます。

2010年1月15日掲載