| 増田 貴司さん [東レ経営研究所チーフエコノミスト] |
| [5] “情報感度”を高めて「宝の山」を探す |
 |
| [2007.10.30掲載] |
読者の皆さんが日経を読み始めたきっかけは何でしょうか。若手社会人なら「上司に仕事に必要だから読むように言われた」という方が多いかもしれません。今回はそうした皆さんに役立つ「日経の読み方」をアドバイスしましょう。
日経は経済ニュースが中心の紙面です。読み始めた当初はとっつきにくく感じるかもしれません。関連知識が身につくにつれて読み通せるページが増えてきます。
経済や企業の記事をひとわたり理解できるようになったら、日経ビギナーから卒業したといえるでしょう。そこからさらに一歩踏み出して「できる社員」に飛躍するにはどうすればいいでしょうか。
そのためには情報への“感度”を高めること。分析し洞察する能力を磨くことです。例えば、行きつけの食堂の定食メニューが値上がりした場合、その理由を自分なりに考えてみることです。刺し身定食だったら、不漁で魚価が上がったのか、あるいは原油高で漁船の燃料費が高騰したのか――。
日経の記事は多くの人が見ているから、日経を読むだけでは人と差がつかないと言う人がいますが、これは間違いです。同じ記事を見ても、何を感じるかは人さまざま。“感度”が低いと「宝の山」を見過ごしてしまいます。
“情報感度”を高めるには日々の研さんが欠かせません。日経を読み続けていると、出来事への理解が深まります。世の中の仕組みも見えてきます。記事中のひとことから「宝の山」へ至るひらめきを見出す。そんな心構えで紙面に接してはいかがでしょうか。(談)
|