高度成長期以来、多くの企業は物価上昇による実質賃金の目減りを防ぐため、定期昇給(定昇)とベースアップ(ベア)を採用してきた。定昇は賃金表に基づき1年ごとに昇給させる仕組みだが、ベアは賃金カーブ全体を底上げして一律に引き上げる方法で、春季労使交渉ではベアの金額が争点となってきた。ただデフレや業績悪化のため大企業でベアを実施する例はほぼなくなった。
2006年の春の交渉で労組はこれらにかわる概念として賃金改善を提唱した。企業として増額する賃金の原資はベアと同額だが、その配分は各企業が決定するため、労組は熟練者や若手に重点配分するなど、各社の実態に即した賃上げを要求でき、経営側にも理解が得やすいとしている。 |
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