――産休を終えて6月に職場復帰したばかり
この春にオープンした、モンベル西新井店で店長をしています。モンベルは女性スタッフも多く、女性店長は現在、全国で6人。私は2番目に店長職に就きました。じつは6月中旬に産休を終え、復職したばかりなんです。本社や営業所の内勤で子育てをしている人は数人いますが、出産後に復職し、店舗勤務をしている人は数えるほどですね。私もまさか店長職として復帰できるとは思っていませんでした。今は、仕事の勘をはやく取り戻さねばと思っています。
――営業先は山小屋!?
入社当時の仕事は営業事務。それから東京・恵比寿店勤務を経て、外回りの営業へ。営業といっても、尾瀬などの観光地の山小屋に行くんです(笑)。山小屋の一角にモンベルコーナーを設けさせてもらって、雨具などを販売します。やはり現場には需要がありますからね。
――協力者を得られたからできた店長職
営業の後、長野・諏訪店へ異動し、半年ほどして店長になりました。270坪もある大規模店舗で女性が店長になるのは初めてのことで、会社的にもチャンレンジだったと思います。社長から直接話をもらいました。迷いもありましたが、一歩を踏み出せたのは、協力者を得られたからですね。当時、諏訪店にもう一人女性社員がいて、彼女のサポートは大きかったです。あと、男性店長が多かったなかで声をかけてもらったので「せっかくだからやってみよう!」という思いもありました。
――妊娠中、店頭で思うように動けないもどかしさ…
1年半ほど諏訪店の店長を務め、その後、東京・渋谷店で店長代理として現場を任されました。そこで大きなおなかを抱え8カ月になるまで働いていました(笑)。店舗業務は体を動かしてこそ、というところもあり、おなかが大きい私があれこれ動くと、スタッフはもちろんお客様にまでお気遣いいただくことがあり、思うように動けないことがとてもはがゆかったです。思えば、この時が一番辛かったかもしれません。自分ではどうにもできない、100%の仕事ができていない…というもどかしさがありました。
――自信につながったイベント
私が自分の仕事に自信を持つきっかけになったのは、諏訪店時代に企画した5周年イベントです。会長の「一丁、何かやろうや」の言葉に背中を押され、お客様にも参加いただく大きなイベントを企画したんです。モンベルは直営店だけで全国に65店舗あり、基本的にイベントやキャンペーンは本部が企画して現場が動くというスタイル。店舗自ら発信するイベントは珍しい取組みでした。これは、諏訪店が山に近い店舗で、ベースキャンプのようにご利用される方が多く、お客様との距離が近いからこそできたことかもしれません。おかげさまでイベントはとっても盛り上がり、大成功に終わりました。
――企画を実現するために大切なのは「調整」
こうした前例の少ない企画を実現するためには、上司とも同僚ともしっかり調整をすることが肝心です。この調整が最も大変なわけですが(苦笑)。私の場合、営業職を経験していたおかげで、本社の人たちとの関係性が築けていたということも助けになったと思います。しかるべき人の了承を取れるかどうかは、何かを実現するときにとても大切なことです。
そして、改めて思うのは、お客様のためにも、自分たちのモチベーションを保つためにも、現場からの発信というのは必要だということ。やはり、誰かに言われてではなく、自分たちから動いたほうが仕事も面白くなりますよね。
――仕事ができる人はすぐ動く
やるべきことをすぐに実行できる人は仕事ができる人だと思います。私ができているかどうかは別として(笑)。私たちのようにお客様と対面しながら働く者にとって、すぐに対応することはとりわけ大事ですが、接客に限らず仕事がはやいというのは仕事ができる大きな要素だと思います。それと、有言実行、約束を守る、ということも大切ですね。あと、私自身が意識しているのは、何でもまわりに相談すること。時には、アルバイトの子にも相談しますよ。相談は大切なコミュニケーションのひとつです。
――日頃のコミュニケーションのおかげ
じつは、私のこれまでの異動は、すべて夫の転勤にあわせて異動させてもらったものなんです。こうして会社側に柔軟な対応をしてもらえたのも、日頃のコミュニケーションの賜物だと思います。モンベルでは、店舗や組織の枠を越えてスタッフみんなでアウトドアを楽しむことがけっこうあるんですが、私は、そういう場でも先輩や後輩などいろんな人と話をします。結婚後・出産後の働き方などについても、相談したり意見を交わしたりしていたので、「あいつなら仕方ない(笑)」と考慮してもらえたのかもしれませんね。本当に有り難いです。
――オフの時間は子供が中心
今はとにかく子育てが中心ですね。うれしい瞬間とイラッとする瞬間のくり返しですよ(笑)。子育てで家にいる時間が長くなったり、大好きなアウトドアに出かけられなかったりしたときに、私は、レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』という本にすごく救われました。育児書ではないのですが、「五感をやわらかく子供と自然を分かちあおう」というようなことが書いてあり、子供を抱っこしながら夕焼けを見ているだけで「センス・オブ・ワンダーだぁ!」と、心に余裕が持てるようになりました。「雨の日でも楽しい」そんな気持ちになれるので、梅雨時にもおすすめですよ。
妊娠中はなかなかフィールドイベントに参加できなかったので、今はまたお客様と一緒に山に行きたいですね。
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6月 福田麻衣子さん
新規事業開発[コクヨ] -
5月 安田祐子さん
営業・マーケティングプランナー[帝国データバンク] -
4月 上月美穂さん
コマーシャル アクティビティ リーダー[イケア・ジャパン] -
3月 小川美奈さん
主任開発員[宇宙航空研究開発機構JAXA] -
2月 鈴村彩乃さん
ネパール駐在員[セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン] -
1月 新谷迪子さん
図書館 館長[千代田図書館] -
12月 北尾まどかさん
女流棋士 -
11月 太田晴子さん
マーケティング -
10月 中本千晶さん
執筆家・出版エージェント運営 -
9月 永澤三恵子さん
商品開発