決算情報を読み解こう企業業績の見方

決算の数字には、会社の活動結果が凝縮されています。
『投資・財務』面では、企業の業績を示す5つの重要な数字が掲載されています。
その数字にどんな意味があるのかをみてみましょう。

『投資・財務』面

会社名と決算期

上場企業は年2回、決算を発表します。半年間の経営成績を示す中間決算と本決算がそれにあたります。
社名の後のカッコは証券コード。株価や業績をチェックする際に便利なようにつけられた番号です。9000番台は運輸・通信・放送・ソフトウェアなど、というように業種ごとに分類してあります。一番左の数字は決算期で10.11とあれば2010年11月期の本決算であることを示しています。予とあるのは次の期の業績予想。日本経済新聞の記者が会社などへの取材をもとに予想しています。

売上高、経常損益、当期損益

1年間に会社がモノやサービスを売って得た収入の合計が「売上高」。「経常損益」とは、その事業活動で出た利益、または損失のこと。
本業の活動にともなう営業損益に金利の支払いや配当の受け取りといった営業外損益を加減してはじき出します。期間の儲けを判断するのに最も重視される数字です。
経常損益から税金などを差し引き、会社の手元に残ったのが当期損益です。配当はこの中から支払われます。▲は損失、つまり赤字ということです。

配当

企業は1年間の営業活動で得た利益の一部を株主へ分配します。これが配当です。
決算数字の右端にある1株配を同業他社や1年前と比較することにより、企業の好不調が見えてきます。

1株当たり利益

当期利益をその会社の発行済み株式数で割ったものが、1株益(1株当たり利益)です。
赤字会社は−で示します。1株当たり利益は、その会社の現在の株価が高いか安いかの水準を判断する尺度として重視されます。
もし1株当たり利益より配当額が大きければ、会社はその期に上げた利益だけで配当を賄えず、過去に蓄積した利益を取り崩していることがわかります。

四半期

年2回の決算発表のほか、企業は3カ月ごとの経営動向を表す四半期業績の開示をしています。
リストラなど事業環境の変化があると、企業業績が短期間で大きく変化する可能性があります。日本でも従来の年2回の決算発表だけでは投資情報として不十分とされ、投資家のリスクを減らすことを目的に開示が始まりました。単独と連結をあわせて発表する企業が多く、重要な投資情報です。当初は売上高や受注高のみといった企業も目立ちましたが、次第に利益など詳細な内容に変わってきています。

※参考 :「知ってトクする 経済データの読み方」(日本経済新聞出版社)より